襲来
水の質感
水面に反射する光は水の流れによってゆらゆら揺れていますが、長時間露光をする事によってゆらゆら感が喪失し、のっぺりとした描写になります。隅田川の写真などでそう言った描写をご覧になった方も多い事でしょう。しかし、隅田川は頻繁に船が行き来するため、そのたびに水面が乱れ、抑えたはずのゆらゆら感が写真に写ってしまうんですよね。と言う事は水の質感・・と言うかゆらゆら感を完全に抑えた粘着質な質感(笑)を表現するためには、水面が安定していなければいけません。流れはあっても水面が荒れていてはいけない訳です。当然光の反射もないと質感は出ません。
と言う訳で、強烈な光の反射があり、なおかつ水面が安定している場所として思いついたのがこの「立日橋」です。多摩川に架かるこの橋は橋上から照らすナトリウム灯がとにかく強烈で、水面も非常に安定しています。おかげさまで(?)水飴のようにネッチョリ(笑)した水面を表現する事ができました^^
21(31)mm 20" F8.0 ISO200
撮影場所:立日橋





華やかな隅田川の橋に比べれば、多摩川に架かる橋には色気がありません。カラフルなライトアップなど望むべくもなく、通行用の街灯が冷たく灯っているだけです。浮かんでいる船も、風情溢れる屋形船などではなく、コテコテの釣り船です。夜景としての魅力は隅田川に遠く及ばないのは誰の目にも明らかです。
しかし、私にとっては生まれた場所にも、育った場所にも多摩川がありました。この川は文字通り故郷でもあるわけです。サイトの方にも書いてありますが、多摩川沿いから眺めた街灯りが私の夜景の原点でもあります。こんな、私にとっての「最高の夜景」を見せてくれる多摩川を、これからも撮り続けていきたいと思います^^